2015.04.02 UP

幽体離脱しちゃったみたい。vol.3 – レトリックとしてのMIRAI -

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会期:
2015.4.25 sat - 5.24 sun
企画:
てんせんめん http://tensenmen.com
主催:
株式会社ZEエナジー
時間:
11:00 - 19:00

この度、EARTH+GALLERY / gallery COEXIST-TOKYOでは、今回で第3回を迎えるメディア・アートの展示『幽体離脱しちゃったみたい。vol.3』を開催する運びとなりました。本展では、佐藤哲至(さとう・てつじ)、早瀬交宣(はやせ・とものり)、越田乃梨子(こしだ・のりこ)、たけのこうしろうの4人の作家を中心に、ゲスト作家として大森誠(おおもり・まこと)、森博章(もり・ひろあき)が参加します。

芸術表現にコンピュータをはじめとする新技術を使用し、アートの分野の主流のひとつとして近年その存在感を増しているメディア・アート。「イメージ(像)」を契機に、不可視の存在を想起させる機能を持つ「装置」としてのアートという、芸術の根源的な在り方を有する点において、メディア・アートもまた伝統的な芸術と同じ役割を担っています。メディア・アートでは、他の美術分野よりもこの機能が容易に始動する−ときには始動していることに気づかないほどに−という特徴があり、このことがこの分野に独自の立場を与えているといえるでしょう。

「幽体離脱しちゃったみたい。」の過去2回の展示を振り返ると、前々回は「イメージのちから」、前回は「愛とシミュラークル」をテーマに、現実と仮想、オリジナルと模造品といったパラレル・ワールドを描き出し、私たちが今どういう世界と対峙しているのかを問いかけるものとなりました。
デジタルにどっぷりと浸かりながらリアルを生きる私たちは、あの世とこの世を自由に往き来する「幽体離脱」のような状態にあります。参加作家たちが提示する「幽体離脱のような状態」は、作家からの一方的な投げかけに留まらず、鑑賞者自身の姿としても捉えていただけたのではないでしょうか。

展示初回の3年前を振り返り、佐藤哲至はこう言います。

“本展を始めるきっかけとなったのは、3.11後のあの、なんとも言いようのない社会を取り巻いていた
空気でした。社会は一度暗礁に乗り上げました。その空気を敏感に感じ取り、なんとか生きていけるだ
けの道具を積んだ小舟で、大きな暗い海に乗り出したのが、3年前の展示だったのかもしれない、今と
なっては、そのように感じます。”

そして今回のテーマは「レトリックとしてのMIRAI」。

“震災後の3年間で、社会も目まぐるしく変わり、3.11のような大きな出来事ですら水平線の彼方に流
れ去ろうとしています。今後、オリンピックや農業、医療改革のような出来事に向かって社会が構造的
に変わっていくのを目の当たりにするでしょう。人の心や意識もまた、過去から未来へとどんどんシフ
トしていきます。
出発点がかろうじて見えているいまのうちに、乗り出した小舟から、とりあえず過去と未来をつなぎ
とめる、アンカー(錨)をうってはどうかなと思います。”(佐藤)
戦争、あらゆる差別、環境汚染、伝染病の流行、格差社会という不穏な空気の中で行き先の見えない未来へと漕ぎ出してゆく私たち。戦後数十年の間に私たちが夢見た未来は、まるで片想いのようなキラキラ感、ワクワク感で溢れていました。そしてそれは実際片思いのように一方的な期待と空想に終始したのです。時は流れ、「未来」が「現在」となったとき、当時夢見た明るく憂いのない社会とはかけ離れたものだったという失望が時代に暗い陰を落とします。昨今の廃墟ブームや80年代ブームといったノスタルジーへ向かう風潮は、現在の私たちを取り巻く状況に戸惑いや落胆を感じた者たちが、時代の生み出した結果に対し、自嘲気味に再検討を試みているように思えてなりません。

“「絶望」さえも「希望のMIRAI」として雄弁に語ることができるのがレトリックの力であって、それは
その時代を説得するためだけの表現なので、時間が経てば当然レトロな未来になってしまいます。
しかし、こういった信じたい未来に飛びつきたいのも人情としてはありますし、一方でレトリックだけ
なら意味がないといった批判もあるでしょうから、この辺りは解釈する作家や鑑賞者の個性の出どころ
かと思います。”(佐藤)

「幽体離脱しちゃったみたい。」のメインキャラクターとなっている80年代風の女子中学生ユッコ。今回のイラストはユッコが「MIRAI」と書かれたフリップ時計を手にしています。本展では、アーティストたちの瑞々しい感性の内から沸き上がり、浮き彫りにされる時代感覚と未来への展望をご観覧の皆様に感じていただけたらと思います。また、会期中は様々なイベントを予定しています。この展示をより深く理解するためにもぜひご参加ください。イベント情報はこちら。

◆参加作家略歴◆

●佐藤哲至(さとう・てつじ)
1981年茨城県出身。人間を認知する為の要素を極限まで切り落とした映像作品「blank」(2008~) や、音声認識で言語の論理を嗅ぎ付ける 1000 匹の虫「論理虫の標本箱」、自作の砂プリンタによって制作された砂曼荼羅「constellation#01-MANDARA」
など。最近は社会制度と芸術活動の間に注目して記号表現の分析を続けている。美術活動組合イムネ申。サカモトサトウ(仮)、広報メディア『てんせんめん』主宰。

●早瀬交宣(はやせ・とものり)
1975年岐阜県出身。地続きに見えるひとつの物語も実に細々した要素のつなぎ合わせで、何よりも、私たち自身が 様々なかけらの集積である、という観点から、コラージュ技法を切り口にして、「ものの見えかた」や「時間」、「記憶」をテーマにした映像制作を行う。

●イムネ申(いむねも)
2012 年にできた佐藤哲至と早瀬交宣を中心とする非申請・非認可の美術活動組合で、 活動にルールがある訳ではない。組合員の最近の活動は風船でつくった大仏を天高く上げたり、kinect で仏像やバナナをスキャンし、80 年代風の CG 映像作品をつくったり、ビットコインで賽銭が投げられるビットコイン神社の建立など。メンバーがたまに増える。

●越田乃梨子(こしだ・のりこ)
1981年生まれ。複数のカメラを用いた独自の撮影手法とシンプルな仕掛けで,ヴィデオというメディアを強く意識した作品を制作.これまでに,川崎市市 民ミュージ アムや東京都写真美術館、ICC などで作品が紹介されている。

●たけのこうしろう
1984年生まれ。ほとんど「女の子として」生きていた子どもの頃「少女の絵ばかり描 いていた」という思い出から、自分が小さかった頃(80 年代~90 年 代前半)の少女アニメ・マンガのテイストが感じられるイラストを描くようになった。

●大森誠(おおもり・まこと)
1988年生まれ。「形態と運動」をモチーフに模型やアニメーションを制作。
様々な手法やメディアを通して多角的に捉え、形態と運動の法則性の発見を目的に活動中。

●森博章(もり・ひろあき)

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1989年福岡県久留米市出身。東京藝術大学大学院在学中より、地方にフィーチャーしたインディペンデント映画、MORI FILMを手掛ける。
その多くは、20代前半まで過ごした福岡や佐賀を舞台としており、田舎や地方都市をテーマにしたフィクション映画である。